顧問メッセージ

「コンテンツ」って何?

JIAMSが目指すもの

JIAMS 先端マルチメディア合同研究所
顧問 大森 一樹

2004年「コンテンツの創造、保護及び活用の促進に関する法律」が制定された。国もいよいよコンテンツ事業を視野に入れはじめたということだろう。国も民間もあげての「コンテンツ」の大合唱である。

しかしながら、その肝心の「コンテンツ」とは何かといわれて、的確に答えられる人がいったい何人いるのだろうかと思う。私もその一人なのだが、なんだかわかったような、わからないような、他人と会話していても、互いに認識している意味が違って、平行線となる ――――― 多くの人たちにとって「コンテンツ」とはそんなものではないかとも危惧する。

その私が考える「コンテンツ」について語るならば、それは「誰が」「どのようにして」「何を創る」という3つの要素は外せない。その意味で、この国の「コンテンツ」は「どのようにして」ばかりが語られすぎている気がする。つまり、設備だ、インフラだ、ハードだ、ばかりが話題になって、「誰が」「何を創るか」の2つが、いつも素通り、あるいは避けて通られている気がしてならない。それが、この国と世界の差であり、いつまでも「コンテンツ」二流国に甘んじている元凶ではないかと思う。

JIAMSの「どのようにして」については、教育機関の中でトップクラスであることは言うまでもない。そのJIAMSがさらに目指すべきは「誰が」「何を創るか」に他ならない。もともと、ヒトがいれば、創るモノがあり、創るモノがあれば、そこにヒトが集まるものである。そう考えれば、「コンテンツ」は、ヒト・モノ・創るの密接な関係性なしでは語れないものであるはずだ。

その関係性を見つめ続けることで、JIAMSが、この国のコンテンツ事業のリーダーのひとつとなっていくことを大いに期待している。また、それは決して夢物語ではないとも信じている。